置き換えダイエットは【いつ】がベスト?効果を高めるには

*

油を摂って痩せる!ココナッツオイルダイエット

      2015/10/28

“魔法の油”と呼ばれるココナッツオイル。NHK『あさイチ!』、TBS『世界ふしぎ発見』などで紹介され、タレントのローラさん他、多くのモデルが愛用していることからも話題になった食材です。でも、「知ってはいるけれど、どうしてダイエットにいいの?」とか、「使い方がわからない」といった声が多いのも事実。デメリットがないかも気になりますよね。ここでは“ココナッツオイル”がなぜダイエットに利用できるのか、その理由を詳しく説明したうえで、その効果的な使い方や注意点についてお伝えします。

996d4cf94a274584681ca3ee5595c198_s

なぜココナッツオイルでダイエット?

一般には「ココナッツオイルダイエット」といわれていますが、厳密には「ケトン体ダイエット」の1つにあたり、その食材としてココナッツオイルを利用するというものです。では、ケトン体ダイエットとは何でしょうか?

ケトン体ダイエットについて

まず、ケトン体について説明します。ケトン体とは脂肪酸やアミノ酸が代謝される途中で生じる不完全代謝産物です。主に肝臓で生じます。ケトン体はエネルギー源の1つとして、各臓器で作用する働きを持っています。でも、いつでもケトン体を利用しているわけではありません。

私たちの身体はとても合理的にできているので、ケトン体よりもエネルギーとして利用しやすい物質があると、そちらを先に使います。この“利用しやすい物質”=“ブドウ糖”です。つまり、ケトン体…その元である脂肪をエネルギーとして利用するには“体内のブドウ糖の量(=血糖値)を下げる必要がある”ということです。そして、ブドウ糖ではなくケトン体がエネルギー源として利用できる“痩せ体質”に変えることが、“ケトン体ダイエット”の本質なのです。
 

ココナッツオイルが良い理由

ここで、ココナッツオイルの登場です。料理に使う油だけでもたくさんの種類がありますね。これは油を搾る原料(多くは種子)が違うためですが、それによって油脂としての種類も性質も異なっています。ココナッツオイルに多く含まれるのは“飽和脂肪酸”という種類です。

実は油には“飽和脂肪酸”と“不飽和脂肪酸”があります。わかりやすく言うと、常温で固まっているバターや牛脂・ラードなどの肉類の脂身が飽和脂肪酸、液状のゴマ油やオリーブオイルなどの多くの植物油や魚に含まれる油は不飽和脂肪酸です。一般に、飽和脂肪酸は太りやすい油で、不飽和脂肪酸の方がヘルシーな油とされています。

あれ?ココナッツオイルは飽和脂肪酸なので、太りやすいってこと? いいえ、違います。飽和脂肪酸が太りやすいのではなく、その中の“長鎖脂肪酸”が太る原因なのです。

ココナッツオイルを構成するのは、約70%の“中鎖脂肪酸”と“短鎖脂肪酸”です。中鎖脂肪酸はバターや牛脂のような長鎖脂肪酸よりも消化吸収が約4倍速く、10倍の早さで分解・脂肪燃焼されます。さらに、中鎖脂肪酸が燃焼するときに、肥満の原因となる長鎖脂肪酸も一緒に燃焼してくれるので、体脂肪の減少に繋がります。このため、“ココナッツオイルは痩せられる”と言われているのです。
 

ココナッツオイルダイエットの効果

では、ココナッツオイルダイエットの具体的な効果を見てみましょう。

効果

  • 痩せやすい体になり、体脂肪を減少させられる。
  • 空腹感を感じにくくなる
  • インスリンの分泌を抑制できる
  • 血中の中性脂肪が減るので、動脈硬化も予防できる
  • 便秘が改善される

これらの効果は、身体がケトン体を利用しやすくなっていることにより発揮されます。通常は空腹になると食欲が起こり、食品からブドウ糖を摂取してエネルギーを補給しようとします。でも、ケトン体の利用がスムーズだと、強い食欲を感じる前に体内の脂肪を分解してエネルギーを供給するため、空腹感を感じにくくなります。それと同時にインスリンの分泌も抑制されるので、体内のブドウ糖が脂肪として蓄えられるのを防ぐ効果もあるのです。また、中鎖脂肪酸には胃腸を刺激する作用があるため、便秘の改善効果もあります。

ココナッツダイエットの方法

このような効果を得るには、まずケトン体を利用しやすい身体にしておくことが大切です。そのためには、ココナッツオイルを摂りながら、2週間ほど「糖質制限」を行うのが理想です。糖質制限とは、食事から糖質を極力摂取しないことです。糖質はブドウ糖の一番の供給源です。ブドウ糖があると身体はケトン体を利用してくれません。ですので、始めの2週間くらいは米・小麦・イモ類・砂糖などを使った食品をなるべく食べないようにし、肉・魚・野菜を中心にした食事を心掛けてください。フルーツも糖質が多いので、少量に留めましょう。

糖質の制限を2週間程度行うと、身体はケトン体を利用しやすい状態になっています。こうなったら糖質を摂っても構いませんが、ダイエットのためには糖質はできるだけ摂らない方が無難です。

ココナッツオイルの摂り方

別項でも触れましたが、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は適量なら便秘の改善効果がありますが、胃腸の弱い人や大量に摂り過ぎた場合は下痢の症状を起こします。そうならないためには、ティースプーン1杯から始め、身体を慣らしながら、1日大さじ2杯(30ml)までを目安に摂取するようにしましょう。

ココナッツオイルの摂り方は、風味が気にならなければそのまま飲んでください。気になるなら、料理で使う油の代わりにココナッツオイルを使っても良いですし、バター代わりにパンに塗ったり、カレーやミルクティーなどに混ぜたりと何でもOKです。できるだけ3回の食事で摂った方が、身体の負担が少なくてすみますよ。

注意点

ココナッツオイルダイエットは取り組みやすいダイエット法ですが、いくつかの注意点もあります。それは、

  • 甘い体臭を生じる場合がある
  • 糖尿病・妊婦・出産直後の人は医師に相談する
  • 同じ原料でもヤシ油では効果がない
  • 大量に摂ると下痢になる。

などです。

ケトン体には甘酸っぱいようなニオイがあります。このニオイが体臭として現れる場合があるのです。全く生じない人もいるので、個人差が大きいデメリットです。あまり気になるなら中断した方が良いでしょう。また、ケトン体によるダイエットはインスリンの分泌に影響しますので、持病がある人や妊産婦は医師に相談の上、実施してください。

また、原料が同じココナッツでも、常温で固体になるように加工されたヤシ油にはダイエット効果がありません。そればかりか、欧米で規制の対象になっている“トランス脂肪酸”を多く含んでいます。ヤシ油は業務用で使われることが多く、加工食品で多用されていますが、これを含む商品を摂ってもココナッツオイルの代わりにはならないので、注意してください。

ヤシ油以外にも、ココナッツオイルには種類があります。精製されたオイルは独特の香りも少なく利用しやすいのですが、他の有益な成分も除去されていたり、トランス脂肪酸が添加されているものもあります。できるだけ“バージンココナッツオイル”を選ぶようにしましょう。

一時期は入手が困難だったココナッツオイルも、だいぶ見かけるようになりました。オイルそのものだけでなくサプリメントも市販されているので、風味が苦手な人や、手軽に摂りたい人はサプリメントを利用しても良いですね。

 - ダイエット方法